八犬士について語る時に私の語ること ○ 各八犬士所感

その犬士の第一印象だったり、自分にとってどういう位置にいる犬士か、どういう性格か、
その犬士のエピソードで思うところ感じること、二次作品のその犬士でどれがお気に入りか、またその逆は…etc
原典は勿論、様々な二次作品のその犬士達、自分の犬士達も交えて、
多角的にと書けば聞こえはいいですが、ただたまきがだらだら語るだけという非常に誰得なコンテンツです。
各八犬士所感と書きながら、たぶん伏姫や玉梓や浜路や雛衣についてもそのうち語りだします。


○犬士じゃんぷ○

       

2013/12/29 ヤッター! 2013年内に八犬士揃った〜! と言うことで親兵衛掲載しました。
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 犬江親兵衛仁 / いぬえ・しんべえ・まさし
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・ザ! 主人公!! パート2! 後半の主人公独り占め! スーパー親兵衛タイムはじまるよ〜!
・……真面目にやろう。しかもこの所感仁義八行順だから、後から読んだ人わかんないし。なお、毛野→大角→道節→荘助→現八→小文吾→信乃の順で書かれており、大トリが親兵衛でございます。最後になったのは信乃以上にどう語っていいかわかんないからだと思う。
・何で親兵衛が語りにくいかわかった。経験値が少ないからだ。最初の最初のよしむら八犬伝(里見☆八犬伝)でも赤ちゃんとしての登場しかなかったし(ドラマCDでは少年として登場するけど)栗本薫のでも古那屋編で終わってしまったから印象薄かった。(仁の犬士とわかるくだりのインパクトは大きかったけど)私が親兵衛なるものとまともに出逢ったのはぴんく先生の八犬伝でようやく、だったのだ。それも後半で(※出番が遅いということは大角にも言えることだけど、プリパレの執筆もあり、また大角自体好きな犬士でいろいろ考察(か?)を重ねていたから、親兵衛よりずっと経験値が高い)

・最年少でもあり、第九輯からは先述したようにスーパー親兵衛タイムとばかりに主人公してる、実に一人で七人分(ん? 八人か?)の活躍をする最強九才児である。スーパー小学生 (c)植芝理一 まさしく主役は遅れてやってくるの典型。いやでもそれ言うなら大角にも毛野にも言えることだけどね。
・最年少ってことで子供らしいショタ要素を詰め込まれる傾向にあるし私もそうだけど一応は伏姫パワーで十六歳くらいの大人であることをお忘れなく…って書いたけどお前はかぐや姫かい?

・仁義八行のトップにある崇高な徳「仁」の人だからか、ありとあらゆる意味で特別な存在。一人だけ年が離れているのも、伏姫の庇護が厚かったことも、めざましい活躍を繰り広げることも、他の犬士より特別な、あえて言うなら神聖な印象を読者に与える。
・彼が登場することによって局面を変えられる切り札的存在。そう、「たった一枚でも勝負をかけられる、だからこその切り札(ジョーカー)なのさ」((c)左翔太郎) っていう感じで、犬士のジョーカー。別の言い方をすればトリックスターであろう。局面を変えたわけじゃないけど、管領戦は彼が京から帰ってくると同時に終わりを迎える感じだし。
・仁の犬士であるが故に殺生はせず、むしろ伏姫の薬で傷ついた人を救う存在なのもまた特別。ただそれ故に彼の周りは物騒というか、負うべき汚れを誰かが背負っている、ようにも感じる。強力な光の周りの闇が特に暗いのと同じ。
・特別、と言うところから傲岸不遜なところもやはりある。二次創作的には子供故のわがまま、傲慢性と捉えて解釈すべきところであるが、神特有の傲りを表しているのかもしれない。
・神だったものが人間になっていく、っていう感じがする、親兵衛は。最後辺りでも神童について本人が言ってるけど。神に近い子だった彼がいろいろなことを通じて犬士の一人に――いわば人間になっていく、と言うのが、親兵衛列伝の私なりの解釈かな、って思います。……というかもともと親兵衛は人間で横から奪っていった伏姫の所為で神化した感じよねw THE八犬伝の親兵衛なんてそれのいい例って感じがすごくする。おまけのドラマCDとかだとふつーの子供キャラなんだけどね。こういう傲慢なゲスい親兵衛は一度書いてみたくて、将来書きたいと思っている現代舞台八犬伝ものの親兵衛は是非そうしようと思っています。

・犬士の中で唯一血縁関係のある組ですね。小文吾所感では触れてないけど。なので小文吾には甘えてるし、小文吾も沼藺と房八の忘れ形見として愛してそうだなと思う。
「せんべいぶとんはせまいのです」でも触れてますが、信乃と親兵衛の組み合わせには全くぴんとこなかった。けど、八犬軒さんの小説を読んでてなんか段々目覚めてきたって言うか……はい。読了するまでまっったくなびきませんでした。すいません。今執筆中の拙作「八犬士にはさせないで」は、だから、私が全然なびかなかった二人を主役に据えて書いている、私にとってはめっちゃ珍しい八犬伝ものなんですよ、はい。

・あらゆる意味で犬士の中ではイレギュラーの存在。トリックスター、というのは「八犬伝の世界」でも言及されてることだが。なので二次作品の親兵衛もイレギュラーとしての登場が多いように思える。(小文吾と伯父・甥の関係なのでその点からも原作通りの登場の仕方がしにくい、と言うのもあるかも。小文吾からは切り離されてる親兵衛というのも結構ある。TBS版とか)
・ぱっと浮かぶのが角川の八犬伝。主役である親兵衛は最初珠を持っておらず犬士ではないから、と言う理由でハブられたりしていた。人形劇の新八犬伝でも一人だけ遅く登場し、また原作とは違う親兵衛像だった。サト8のシンベーなんか人間じゃなくコアラである。つばさ文庫版八犬伝では人間で登場してるので(当たり前だ)後々シンベーが人間化する可能性は十分にある、と私は考察しているが。戦∴恋の親兵衛もケモノだなー。
・勿論子供キャラを象徴する親兵衛ポジション及び仁の人も多い。けど普通の成人男性ポジションも多い。重要なキーになる、と言う意味ではるい智の恵なんかが思い浮かびます。あと、一番目の徳だから信乃が主役じゃないもので主役のポジだったりすることもあるね。合い言葉は勇気なんかがその代表例だと思う。角川版はむしろ「仁」であるから主人公って感じだ。
・また手前みそであるけど、先述した拙作「八犬士にはさせないで」の主人公・静恵も作中に登場する八犬士クラブのメンバー達とは全く無関係の存在で、親兵衛であると勝手に勘違いされる、と言う趣向になっており、メンバーから「予期しなかった存在」「イレギュラー」「招かれざる客」とまで言われる始末だったりもする。大角もまた例外要素の多い犬士だけど、親兵衛に目立つこういうイレギュラー性はすごく好きで、まさしく「ジョーカー」だなあと思うわけです。愛の切り札!(それはエース)

・好きな二次作品親兵衛は誰だろうなあ…あれ? 意外と浮かばないなあ。実は角川親兵衛が結構好き。静姫とのカップリングがヤバス! ケンカップルいいよね! 山田風太郎の親兵衛は口調が可愛い。異聞の仁も好きです。天狗が好きなので。
・どうでもいいことだけど最初は赤ん坊で登場して後編急成長を遂げて登場するってところにおジャ魔女どれみシリーズのハナちゃんを思い出す。立場的にも似てるかな。声優さんも親兵衛(里見☆八犬伝)を演じたことのある大谷育江さんである。なお私の親兵衛のキャラデザがツインテールになったのもハナちゃんからヒントを得たものだったりする。

 犬川荘助義任 / いぬかわ・そうすけ・よしとう
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・そうすけ。昔はもっと上位で好きなキャラだったのに最近は仇討トリオをメインに扱ってるからかついつい後に回しがちで…
・本当は荘介って表記になってくんですがうちは荘助って書きます まあ別にすごいこだわってるわけじゃないけど。あべ美幸は「助ける」ってのがあまり好まれなかったよう。なんか否定的に書いてたような。でもどっちも助けるって意味のような気がするけど。
・で「介」を調べてみたら助けるのほかに仲立ちするって意味が。それを考えてみるとVS道節とかVS毛野とか、犬士になる、あるいは犬士の仲間入りをするのには荘助の存在を通すから、とかそういう意味だったり? 考えてみれば信乃だって荘助がいないと痣や珠の共通性に気づかなかったわけだし。
・信乃とのおほもかっぷりんぐが江戸時代から好評だったわけで、今も信乃と荘助は二次作品等で組として描かれるし、私も(おほもどうこうはともかくとして)好きな二人組。高田衛先生が二人の出会いはまさしく青春小説のようって確か書いてらっしゃったけど、今も昔も二人の出会い、犬士としての目覚め(自覚)は男同士だろうとなんだろうと惹かれるものがありますわよねえ。信乃はどれだけ救われただろう、荘助もどれだけ救われただろうって思うんですよ。私の中の八犬伝テーマ「ひとりじゃない」がこの二人において端的に表されてるなあと思う。

・でも三度に渡るVS道節とかVS毛野とかVS代官とか冷静に考えてみると結構武道派でございます。武士の子でもあるしね。
・そうだとはっきり言えるかどうかはわかんないけど、元は高い身分(武家の長男・跡取り)だったのが下人になってしまう、ってところはある意味、貴種流離譚ですよね。こういうの日本人好きだと思うし私も好き。あ。道節も、この類型にはまるのか。親兵衛は前々から指摘されてるけど。
・浜路に対する想いは鏡花の亡母憧憬に近い感じだと思っています。女神さまですね。そう、信仰やねん信仰。亡母憧憬といえば母に対しての憧れや信仰も強いと思ってます。お墓つくっちゃうしね(当たり前のことだろうけど)だから女性に対してはとにかく優しそう。船虫を助けたのもそういうところがあったからかもしれん……と思うのはさすがに穿ちすぎか。
・何となく私の荘助はなよなよとし過ぎているな〜。おかん属性だから? ネタでもとばっちりオチ要員だし… 小説書く際や考察を進める上でもっと彼の持つタフさに対しての理解度を深めていきたいと思います。

・二次作品で好きな荘助はやっぱぴんく先生の荘助だなあ。やっぱりというかなんというか私の荘助はぴんく先生の影響を思い切り受けまくっています。もうそのまま。世話焼きなところとか料理好きというところとか。でも、そのまんまコピーにならないようオリジナリティを高めていかないとなぁ。
・そういえばかつて原典めもとかで「小公女セーラっぽい」と書きましたが、多分私の荘助像にはセーラのような精神があるんだろうな。何でそうなったかはわからないけど、やっぱぴんく先生の影響かな…? 多分自分で書く時も、セーラのような感じにするかもですね。いつでもプリンセスのように、ってそのまんまそう言うわけじゃないけど、一人の人間として気高く生きていく感じ。
・それと人形劇の額蔵が結構かっこいいですよね、キレイ系のかっこいい。あとサトミちゃんのソウスケはビジュアル的に見れば男子たちの中で一番好きだな〜 それとTBS八犬伝の佐藤隆太さんが演じられた荘助もすごく好きです。あの素朴な感じがすごく荘助と言う感じがします。逆にあんまり、って思うのはやっぱあべ美幸の異聞の荘介かな…信乃との関係が(ヤンデレ的な意味で)病的に深められるのは好きじゃないというか… どうも私は荘助に爽やかさや清らかさを求めるみたい。
・るい智の荘助に当たるのは伊代なんだけど、彼女はもうすごい荘助って感じ……るい達からもオカンて言われてたし。世話焼きの委員長タイプで、自分の決めたことや信じる事は曲げようとしないし、義理を通す。THE八犬伝の荘助はちょっと情けないっていうかやられ役って感じで、ある意味私のと近いかも? しれない。浜路のことで道節、信乃とぶつかるのがいいですね。

 犬村大角礼儀 / いぬむら・だいかく・まさのり
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・毛野ちゃんが私の初恋ならば現在進行形の犬士の恋人は大角さんです(どのつら下げて言ってる)ようは、今一番好きなのは大角さんだよってこと。
・しかし多くの考察で指摘されているように、大角さん、いまいち八犬士の中ですわりの悪い人。(伏姫屋敷さん曰く「微妙なスタンス」)多くのオリジナル八犬伝でも位置がブレたりブレなかったり。キャラが弱い、と言えるのだろうか…
・ゆえにオリジナル八犬士で、大角さんをどう料理するかがキモであるというのは私のもっぱらの主張である。なのでいろんな八犬伝もので、毛野ちゃんと並んで楽しみなのは大角さんがどうキャラづけ、デザインされてるかってことだったりするのです。拙作プリパレではスピカ(毛野の位置)と並んで主人公でした。おっさんだけど。
・そういえば犬士の中でさん付けするの大角さんだけだ…毛野ちゃんと大角さんは私の中でトクベツなのです。プリパレでも主役だったし。
・最近のキャラクターづけはもともと腹黒いキャラ、というか温厚に見えて実は計算高い性格、みたいに考えてて、でもそれもどうかな、と方向転換しソフトなメガネくん的性格づけをしてみて、まあ大体それがデフォルトになったんですけど、各方面で目立たないだの推されてないだの地味だの不人気だの空気だの言われてる間に性格がねじ曲がってしまったみたいで、温厚そうに見えて、実は結構根に持ったり、陰険なところもある、根暗な性格がたまに見え隠れする、というような感じになってきました。つまり最初のキャラクターづけに近いところに戻った! みたいな。まあ原典でも実際そんな感じだしいいよね?(よくない)

・NL萌えには貴重な妻帯者。といっても恋愛結婚ではないけどその結婚の仕方が至上だと考えるのは近代以降の考え方なんである意味ナンセンスである。
・というわけで私は大角さんと雛衣の間にはそれがどんな情であれ愛があったと思いたいのだが、白龍亭さんの邪読もすごぅく説得力があって、実際のところ愛憎入り交じる感じであったのではなと思うわけですね。毛野、道節に次いで玉梓寄りの犬士だし(伏姫屋敷さん参照)拙作プリパレのオーレさん(大角の位置に当たるキャラクター)はあの邪読にだいぶ影響された感じ。あ、もちろん愛が第一位なわけですけど。大雛夫妻は私のジャスティスだよ!!!クワッ
・このことに関してはすごく、雛衣視点で書きたい話、鄙木姫主役の話でも書きたいことがあるので(これもまた小説ってーかポエティックにはしる感じだけど、たぶん)またいつか文芸の形で… ちなみにプリパレでもここを一番問題にしました。かなり最後までひっぱるっていう。しかし拙い作品でありながら私の八犬伝解釈の物語であるんだなああの話。と改めて思ったなど。
・↑の項目を書いたのは雛衣のお話(わたしの最愛のご主人様)を書き終える以前でして、これら↑を書いた今書き終えたわけで。書いて気付いたのだが私大角さんが好きというよりも雛衣が好き、というか興味がある、語りたい対象だったようデス! まさかの裏切り。いいえ、大角さんもすきよ。
・なんかあんまり大角さんについての話をしていないような。雛衣関係だとTHE八犬伝のエピソードは泣いた…あれはよい大雛。人形劇新八犬伝の大雛もほんとよかったなぁ〜 どっちにしろデッドエンドだけど!!! なぜころたし!!! いやホント、浜路生き残らせて栞とか重戸ちゃんとか十六夜とか女子勢出すなら雛衣も生き残らせてくれや。新八犬伝の不満はそこだな。新編八犬伝は雛衣生き残っててらぶらぶしてますが、エロスのあるしのはま程じゃないんですよね……角太郎、雛衣はここに置いてくとまで言ってるし。うーん、今まで見た中では東映昭和29年版八犬伝の大雛がいちばんハァハァしました。もえ。
・雛衣の存在やその顛末は現代だとなかなか理解され難いからか、はたまた単に妻帯者犬士という存在が難しいからなのか、雛衣を出さない形で庚申山編をリライトするって書き方が増えているような気がしなくもない。TBS版八犬伝とかつばさ文庫八犬伝とか。ほんとうに、すごく悲しい。お願いだからみなさん雛衣という存在を忘れないでください。だからみんな原典読んでお願いします 彼女の愛を、彼の愛を見て!

・わたしが大角さんよりも雛衣及び大雛(というか角雛)夫婦のことが大好きってことがよくわかる所感になりつつある。もっと大角さんを語らねばなるまい。
・実の父と信じてどんなに酷い扱いを受けても孝の心を絶やさなかった彼。だが本当は既に父は故人であり、騙され続けていただけ。その果てに妻まで喪ってしまう。ああ、なんと不憫であることか。
・ところでずっと敵(というか化け猫、妖怪)側にいた、ということが彼を玉梓属性寄りにさせている原因なのかもしれぬ。
・だけど彼には雛衣と言う準伏姫とも言うべき妻がいた。俗属性の犬士でありながら聖属性犬士の要素も持つのはそれ故なのかもしれない。
・って結局また雛衣の話なのであった。雛衣所感がもし出来たなら書くことあるのか? 雛衣考はブログ記事「雛衣―伏姫に準ずるもの」を参照されたし。
・最後に出てくる大角さん。最初の犬士たる信乃とどこか似ている点が多々ある(父の存在・婚約者/妻・猫の存在)特別な意味を持っていない、なんてそんなこと、ないのではなかろうか。ってことは先のブログ記事にも書いてあるよ!

・大角さん何気に文武両道なのでもっと活躍出来る場所あったらよかったのにね……でもスパイ萌えには赤岩百中の役割はおいしい。
・大角さんの地位をもっと向上させたい委員会議長をつとめたいです。(委員長じゃないのか)
・大雛大好きです、ですが、私は現在の大角さんに幸せになってほしいから、鄙木姫ともラブラブになって欲しいのですよ!!!
・つーわけでいつか絶対書くぞ! 八姫とのラブロマンス! というか書かないと私の中の大角問題がいつまでたっても解決出来ない! 書くまで死ねない!

・二次作品の大角さん及び礼の人について。自分の大角さんの基礎はやっぱりぴんく先生の大角さんもあるだろうし、里見☆八犬伝の大角さんもあるだろうと思う。いや、ぴんく先生は同じ大角でもBLIND GAMEの礼史の方がより私の大角さんに近いか。
・トリグラム8の大角にあたる雛姫がかなり好き。髪型がまず好みだし関西弁メガネの理系女子。ツッコミ役だったからかも。レギュラーで出番も多いし〜。神八剣伝のレイも、設定だけ見ると毛野ちゃんな感じだけどその麗しさがたまらん。あれはよい礼の人。
・サト8のダイカももったいぶった登場でしたが天然ボケ系王子キャラで大好きかわいい。今後の活躍に期待。「合い言葉は勇気」の礼の人たる斎藤弁護士は出番はすごく少なかったけど私の理想の大角像の一人である八嶋智人さんが演じていたのですごく嬉しかったし見せ場もすごくよかったです。(13/06/07追記→)るい智の礼の人は茜子(「赤岩」と「化け猫」で「あかねこ」→茜子なのね)これは数ある礼の人の中でもかなり強烈なキャラクター。だからこそ彼女の話はじいんとくるのだが。

・結局のところ、大角さんがお気に入りなのは私という奴が「最後にでてくるキャラが好き」(ex.ローゼンメイデンの金糸雀・まどかマギカの杏子・コレクターユイの火のエレメントスーツ・アキハバラ電脳組のつばめ・おジャ魔女のももこ どっか〜ん!のハナちゃんは親兵衛と同等の理由で含めない)というよくわからない萌え属性の持ち主だから格別に好きなんだろうと思う。

 犬阪毛野胤智 / いぬさか・けの・たねとも
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・八犬伝=毛野ちゃん ってくらい私の中で毛野ちゃんのイメージは強い。統計とってないけど多分このぺえじで一番多い絵は毛野ちゃん。
・第一印象が強烈過ぎたからだな。八犬伝ものを見るとまず毛野ちゃんクラスのキャラに注目してしまいます。
・その第一印象としては、お、女だと思ってたのにいいい!!! であろうか。騙された騙されたしくしく。わたしと八犬伝でも書いたけど。
・男子よりも女の子キャラの方が好きなんですよ。だから毛野ちゃんには相当騙されて、その時の衝撃がのちのちの女装少年萌えの根拠になったっぽいです。男の娘よりも女装男子ね。もしくは女体男子。ってそんなことはどうでもよい。

・いつのまにか犬士の中でちゃん付けするの毛野ちゃんだけになってもうた。昔は荘助も荘ちゃんてゆうてたんだけど。
・よく男の娘ー、とかって萌え系の文学紹介の本とかで紹介されてるけど、本当に現代でも十分に通用するキャラクター。江戸時代にこのキャラクターメイキングをなしえた馬琴さま本当すごい。まあ何かしら典拠はあるのだろうけど。思った通りで、高田衛先生の「八犬伝の世界」によると弁天小僧などの美少年小僧ものの系譜が毛野ちゃんにはあるらしくて、小文吾との組み合わせは弁慶と牛若丸なんだそうな。

・他サイトさまの毛野ちゃんは女の子みたいで可愛いなあ〜で、おきあんちの毛野ちゃんのデザインが中性的なのは碧也版毛野に影響されているからかも。それとあべ美幸版毛野にも影響されてそう。口が悪いのも影響されてそう。
・本当はもっと女の子女の子してる毛野ちゃんをデザインしたかったです。でも自分の毛野ちゃん好きです(自分でいうてたらざまねぇな)
・最近は旦開野もよく描くようになったのでその夢はちょっと果たされてる感じ。あーりんのお陰だな…

・玉梓に最も近い犬士なのではないかと考えている。伏姫屋敷さんの考察にだいぶ影響されているけども(とゆかほとんど則ってますね…)対牛楼でのこと、目的のためには職業も手段も選ばないところ、軍師として冷徹な思考を持つことなどを考えても、善(伏姫)と悪(玉梓)二つに八犬士を分けるなら、どうしても悪よりの方へ配置されてしまう。中性的な魅力と犬士中トップである頭脳、それに潜む悪(魔性)の妖しさというのが毛野の魅力であろう。
・大角さんが一番好きだけど、でも多分何だかんだで毛野ちゃんが一番好きなんだろうなあ、と思う。プリパレで毛野ちゃんにあたるスピカが主人公なのも毛野ちゃんで何かを語りたいと思ったからだろうし。物書きとして語りたい、語らせたい欲求が犬士中一番強い子と言うか。……いややっぱりそれは大角さんか…? ってそんなチラシの裏を堂々とここで書くな。

・他の方の描かれる毛野はみんな「毛野さん」とさん付けしたくなる。というかさん付けがデフォのようでもある。なぜ、なぜ私の毛野は「ちゃん」なのか。我が家の毛野には「さん」要素が足りぬ。
・自分としては、クールでちょっと生意気な弟をイメージしてキャラデザ・キャラメイクしてる感じです。達成出来てるかはともかく。
・二次作品で理想の毛野はあべ美幸の毛野ちゃん。九重との関係が好きです、母子のような姉弟のような。
・それとぴんく先生の毛野ちゃんは理想っていうか、私の毛野ちゃんは先生のを雛型に生まれた感じですね。
・もう一つ、先に八犬伝やっちゃってる拙作プリンセスパレスの主人公の一人であるスピカは智なのでつまり毛野ちゃんです。毛野ちゃんプロトタイプ。キャラページにも書いたけどスピカも彼のモデルの一人。巧妙に自作品宣伝である。たまくしげは創作小説サイトだもの。
・どの作品でも毛野ちゃん、及び智の位置にいるキャラは大体好きです。神八剣伝のトモカは智の人なのに最後まで活躍しないんだよなぁ〜でもそこがいいんだよなぁダメ男で。最近見たものだと合い言葉は勇気の毛野は作中でかなり軍師だったのでお気に入り。
・「るいは智を呼ぶ」は智(とも)と言う、智の人が主人公だが、あらゆる意味でわたしの理想の智の人だった! 最初こそはあんまり好きではなかったのだけど、狡猾そうに見せて仲間の為に協力を惜しまない、そして絶対に裏切らない、いい意味での“馬鹿さ”に、非常に好感が持てた。「智」の人史上最高のキャラクターとさえ言いきってもいいかもしれない。毛野好きでもそうでなくても、是非るい智プレイして欲しいです。(13/06/07追記)

 犬山道節忠与 / いぬやま・どうせつ・ただとも
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・栗本八犬伝での第一印象が最悪だった(妹を見殺しにする、今わの際の頼みごとも聞かず村雨丸を自分のものにする)今でも許してない。今でも印象はいろいろと悪い。ワルなのは玉梓属性だからしょうがないのかもしれないが。しかし今では私の好きな犬士ベスト3に入るかもしれない。全員玉梓タイプ。私が玉梓好きなのも納得って感じ。
・私の中では碧也先生版の影響が強くてとにかくクールな道節でした。プリパレの道節に当たる花火もそのイメージで作りましたし。でも皆さんと交流することによって段々道節のキャラが私の中で定まってきて、圧倒的受けキャラ・いじられキャラで何か可愛いなって思えるようになった。たまき八犬士のとこにも書いてるけど、みんなからいじられつつも愛されてるお兄ちゃんって感じ。愛ゆえにいじめてる。
・これもたまき八犬士のところに書いているけど、状況を考えず向こう見ずに突撃していくタイプのトラブルメーカーと言う感じか。信乃にさとされて動きをゆるめる。信乃がストッパーか?
・既に書いたけど、私の大体の道節の印象は、碧也版のクールな一匹狼系と、よしむら版の神出鬼没謎の人物タイプによるところが大きい。ってもぴんく先生のも、おまけマンガではいじられてるけど。
・寂幕道人肩柳の印象から大入道っぽかったり修験者っぽい道節のイメージも結構よくみられますがそのタイプの道節も勿論好き。あと歌舞伎役者っぽい感じのも。犬毛さんの道節はそれらがミックスされた熱血って感じですごくお気に入りです。TBS八犬伝は小澤征悦さんが演じられてたんですけどあの道節も好みですわ〜
・(2013/12/07加筆→)あ。そういえば道節の大切な要素である火遁の術についてを忘れてた。マア使えなくなるんだけど、私は炎使いに限らず、炎が燃えるさまを見るのが昔から非常に好きで、火の属性を纏う道節はその観点からしてもかなり好きな犬士です。何故捨てた! 何故捨てた!

・毛野同様アウトロー的な感じがどうしてもつきまとうのは玉梓属性ゆえか。八犬伝における負の人脈を作り上げたのが道節と毛野なのだがこの点に関しては道節の方が比重ある気が。まあ同時に穂北の皆々様との人脈も作ってるけど。とにかく血気盛んで人の話聞かない奴だなあ自分勝手だなあと思うわけですね。浜路とのことに関しても。というか最初に書いてる通り円塚山が個人的にショッキングすぎて、もうこいつは「人の話聞かない」「自分勝手」というイメージがどうしても先行しちゃうようデス。
・いいとこのボンボン(やがては武家の頭領へ)なのに流浪してるってとこも彼の性格を形作る重要なポイントだよなあ。復讐のことを考えてみても、やはりスチームパンクシリーズのカルベルティを彷彿とせずにはいられない。カルは妹のエルネストのことすっごい大事にしてたけどさ!! どこまでも浜路のことを根に持つ私である。
・熱血のイメージも道節の持つものとして挙げられるがどうも私の中ではアウトロー・復讐の鬼・妹に冷たいが三大要素みたいね。ああ、でも復讐の鬼はどちらかというと毛野ちゃん。道節は、仇討ちの執念に駆られる戦士って感じかなあ。八愛では浜路との関係を主軸に置いて書こうと思ってますが。
・アウトロってわけじゃないけどなんかこう「はぐれ」感を出したいのか、私の道節は無精ひげキャラ。初期稿からそうでした。ひげは良いものですね。
・でも伏姫屋敷さんの考察を読むと道節は最期の願いこそ聞かなかったものの浜路のことを本当はどこかで愛していた(無論兄として)んじゃないかなあと思えるようになってきた。道節の話を書くならやっぱり浜路関係になるけど……
・ちなみに拙作プリパレの道節に当たる花火は浜路に当たる異母妹・花依と既に交流を持っているんですが、彼女の今わの際に「私を殺しにきたんでしょう?」って言われるんですけど……しかしプリパレはいろいろ八犬伝のifをやってる小説なんだなー(書いた本人が何を言っている・さりげなく宣伝だな)

・二次作品で好きな道節は人形劇・新八犬伝の道節。あの道節はそこまでバカじゃなくてちゃんとリーダーしてるしねw TBS八犬伝の小澤征冶さん演じた道節もハードボイルドでかっこよかったです。あとサトミちゃんのミッチーまじ愛しい可愛い つばさ文庫八犬伝の道節はホント好きです。愛いしかっこいいしもうなんなの…´///` コミカライズ版伏の道節もワルな感じがかっこいいですね。映画版のもいいお兄ちゃんで好き。偕成社八犬伝の挿し絵の道節もふつくしくていいんだよなあ。そしてTHE 八犬伝の道節は声も含めかなり理想形ですわアウトロー超カッコイイ。公式でイケメン認定されてるからどんだけかっこよく描いてもいいんですぜ。まあうちの道節は残念な三枚目な感じですけどね。ごめんねリーダー。でも好きよ。るい智の忠の人・央輝も一人だけはぐれてて最初は敵なのも実に道節ですわ〜 ああファンディスクやらなくちゃ… しかし央輝が伊予にだけ風当たり強いのはもしかして道節VS荘助を模しているのだろうか。
・それにしても、私だけかもしれないけど、どの二次作品の道節キャラを見ても「ああ……道節だなあ」と思ってしまうのがすごい。道節と言う人物の持つ個性や属性が強いと言うか。でもそれだけ作者のオリジナリティが出せないキャラクターとも言えるのかもしれない。毛野も同様。大角さんとか現八とかだと結構幅広い感じがするんですけどね。
・(2013/12/01加筆→)そういえば……二次作品の道節を語る上で失念してはならない道節をうっかり忘れていました… 昭和34年版東映八犬伝の道節ww 道節の持つわりと明るめの要素(?)である「何か変な術を使う」を最大限増幅したとても愉快な道節w ほとんど主役級の活躍を見せる。笑い声が最強に強烈。と書くと何が何だかだがあれもあれで道節である。
・しかし振り返ったり他の道節を考えてみても、八犬士における道節と言うポジションは飛び道具なんだナアと感じる。将棋で言うと飛車だよね。毛野ちゃんもそゆとこある。玉梓属性…

犬飼現八信道 / いぬかい・げんぱち・のぶみち
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・なぜか私の現八はバカキャラに寄りがちなのですが多分よしむらなつき現八がイメージの根底にあるから。それと(現八に限らず)いわしさんのあほばかかわゆい八犬士達にも結構影響されてるところがあると思う。
・八犬士の中では相当にイケメンというかいい人の筆頭のような感じがする現八。私の考察では親兵衛・信乃に次ぐ伏姫属性犬士なのですが親兵衛ほど嫌みじゃないし信乃ほど抜けてるわけでもないから相対的に見て一番一般受けしそうな犬士でもある。というわけで犬飼先輩つきあってください(突然の告白)
・自分が大角好きなこともあるけど、闇の中、不幸のどん底にいる大角に手をさしのべた、元気づけて日の光あたる広い世界へ連れ出した存在というのが、八犬伝に限らずどんな作品でも好きなキャラクター類型なので、ここのところ現八株がけっこう上がってきてる。もしかしたら私の書く伏姫に最も近いタイプかもしんないな。
・こんないい人が獄舎番とかやらされるとかホント嫌がらせ以外の何物でもないな…でも行徳でさらっと人殺してたりもするよね。
・伏姫属性(聖属性)であると描いたけど、現八が八人の中では一番いやしい生まれと言うことを考えると、聖はけがれの中から生まれるのだ、って感じがします。荘助と同じで、ある意味彼も高潔な人として描いていきたい。誰であろうと手を伸ばそうとする感じ。作品でも書きましたけどね。
・しっかりしてるように見えてのんびり諸国漫遊して(決してのんびりとではなかっただろうけども)京師で道場開いちゃったりして夢でみんなにはよ旅立てと怒られるというエピソードを持ってるからなんかやっぱりおばかさんな感じがする。感じのいいバカね。清々しいあほ。
・あっそうだ!! 頬にある痣というのがいいですよね。いかにも! って感じで。現八の魅力の二割くらいは頬の痣にあると思って疑わない奴です。現八のイラスト描くの好きなのは自分の好きな髪型であることと痣が描けるからです。痣毎回適当だけどね!
・八犬伝一番の見せ場の芳流閣で登場するだけあってか昔からきっと人気だったんだろうなあと思う。絵もいっぱいあるしね。最初は敵同士で戦って、でも実は仲間で、って言う展開はまるでロールプレイングゲームか何かのようです。勿論ご多分にもれず私も大好きですね。そそりますね。

・お父さん子だったろうなあ。糠介さんのもとで育ってても、いい子というかパパ好きっ子になってたに違いない。アホが加速しそうな気もするけど。見兵衛に対してはファザコンな想いじゃなくて憧れな人、尊敬する人、ってのが良いと思います。多分尊敬する人で真先に見兵衛挙げてそうだよ現八。
・ああ……「父」と言う共通項からすると、やっぱ大角の気持ちよくわかるんかも、現八。現八と大角って実を言うと全然ぴんとこない組み合わせだったんですよ、ここでぶっちゃけますけど。えっ!? て思われそうだけど。犬毛さんといわしさんのお蔭で啓蒙されたと言うか、大角に関しては雛衣との組み合わせが好き過ぎて現八との関係はほぼアウトオブ眼中だったというか……あと腐女子じゃないからってのも大きな理由か。むしろそれが一番の理由だろうね。

・二次作品で好きな現八はどれかなあ……実は自分の現八が結構気に入ってるからなかなか選びづらい。やっぱTHE 八犬伝の現八かなー理想です あべ美幸現八もかなり好きだけど。信乃へのおほも分がなかったらいいのに(私らのやるような二次創作ではどれだけおほもおほもしててもいいけど、原作でやられるとちょっとあんまりなタイプの腐女子です)でも十二巻まで読んだ今、あの現八も好きと言えば好きかもな。自分の現八に近いというよりむしろ雛形であるよしむら現八も好きだなあ もちろんぴんく先生の現八もお気に入りです。超イケメン。
・るい智ではタイトルにもなっているるいが現八ですね。「信」の徳を考えるとるいの呪いは辛いんだよなあ(´; ;`) 彼女も明るい体力バカなところが私の現八観と合っていてとてもお気に入りです。
・ああそうだ。現八って、私の好むようなムードメーカー、明るくてうるさくてちょっとおバカ系か、クールで寡黙系に二分されてる感じがします。直近だとサト8のゲンパチがそうですね。微妙にワルな部分を拡大して剣呑としてる風なのはTBS現八だし。何が要因となってそんな風に分けられてしまうのかは謎ですわ。でも私の中で、クール系な彼を見ると「……???」ってなりますね。受け入れられないとかそういうわけじゃないんですけど、自分のと、明るいイメージが強いから。そしてそういうクール現八がメジャーなのかもしれないと思うと、うちのアホ現八はどうすればいいのか激しく悩むことになるw

 犬塚信乃戍孝 / いぬづか・しの・もりたか
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・ザ! 主人公!! はい終わり。……ってわけにはいかんので、まじめにやりますね。
・言わずとしれた八犬伝の主人公ボーイでございます。どこいっても大体信乃が主人公ないしは最初らへんに出てきますね。そんなわけで二次作品で信乃が主役じゃない八犬伝に出会うとそれだけでお? お? と思いますね。って所感のっけから信乃disが激しいですね。
・だから信乃のイラストとかはよく見ます。が、今まで結構ちょくちょく書いてきたんですけど、自分の中ではキャラが全然定まりませんでした。キャラデザも定まらなかったけど。むしろ脇を固める犬士達の方が個性豊かで、そっちの方が好きな子多いし、なおかつ主人公だからこそ逆にどういうイメージを抱くのが正解なのかぜんっぜんわかんなかったです。今の自分の信乃は気に入ってる……というかようやくなんか動かせてきてるなあって思えて、それはありがたいことなのだけど。
・でも今も「この信乃であってるのかなー」って感じはあるんですね。どうやっても拭えないと思います。ほかの犬士はある程度キャラ(類型?)が確立してるからそこをはみ出さないようにしていけばいいんですが、信乃のその類型、お約束ごとが自分にはよく見えてこないんですねえ。信乃が好きな人にプレゼンしてもらいたいくらいなんですよw

・ぴんく先生の八犬伝に一番影響を受けているので、先生の受け売りに近くなってしまうのを避けたいところなのだけど。ウーン落語で言うと若旦那……と言うよりはちょっと出来る与太郎? みたいな感じで、なんか肝心なとこ抜けてて(与四郎折檻しよう事件とか村雨丸入れ替え事件とか)かつナイーブな感じとか、そういうのがわりとパッと出てくるイメージ。かな? 荘助に守られていた……ってほどでもないだろうけど、そういう従者的存在がいることが精神的余裕を持たせて、なんとなくおっとりしてるところもある。
・それと自分の信じることが正しい、こうすることが正しいみたいな驕りがあって、それ故に浜路を捨てて果てには死なせることになった、っていう感じもあるかな。それもある意味主人公ぽい感じかも。マイナスイメージですかね。周りが荘助と糠助以外敵だったから余計視野が狭まり、驕りを加速させたんじゃって。驕りといえばふぐりなしと罵られてもツンとして取り合わないでいたところとかもプライドの高さに繋がってってんのかなって。プライド。そうね、プライドが高かったんだと思うの。
・で、そのプライドがバキッと折れたのが芳流閣から古那屋惨劇にかけてだと思うのね。「自分の信じていたものが正しかったわけじゃない」「自分一人で生きていけるわけじゃない」モラトリアムをのうのうと生きてたボンボンが現実を知った感じですね。そうだそうだ、うちひしがれるがよい。でも、そこで「自分は一人じゃない」と言うことも、知ることになるのですね。いいねえ、成長する主人公だねえ。いよっ! 主人公! だから、行きすぎる道節をたしなめたりも出来るのかなあと思うんですよね。
・今、成長する主人公って書いたけど、後半の主人公・親兵衛とは裏表をなす関係の主人公だと思っている。現在執筆中の「八犬士にはさせないで」がこの二人(を模した女子と男子)の話であるので、最近は余計にそう思っている。確か綺想辺りにもこの二人の主人公比較があったと思うんだけど、親兵衛がオールラウンダーで欠点のないカンペキ主人公だとするならば、信乃は悩みに悩んで時に壁にぶつかって、失敗もするし、人も傷つけて大事なものも奪われたり失ってしまったりする、けれども、それでも生きていこう、前へ進んでいこうとするタイプの主人公だと思う。この二人のうち、より共感を得られるのは、より「熱いよね〜!」と思わせられるのはどちらのタイプかと言うと、自ずから明らかですよね。天才型と秀才型、と言えるのかも知れないなー。物語を先導する意味で主人公とするならば、親兵衛の方が主人公なのかもしれませんが、読者と共に成長していくのを主人公とするなら、やはり信乃は八犬伝の真の主人公なのでしょう。幼少期から描かれる点においてもね。

・お、たまきにしては珍しく信乃を評価してる……?? と思ったけど、でも大して好きじゃないよ?? 浜路の件があるからね! ああそうさ浜路に関しては許してないからね! このことについては……ここで書いてると長々としちゃうし、原典めもでもやったような流れだし……割愛。でも、二次作品等で浜路とラブい展開だとほえ〜(*´∀`*)ってなる反面、「でも原作では……」って鬱になるので、信乃はマジ害☆悪。まどマギ叛逆で杏子とさやかが仲良くしてればしてるほど本当は…つらい……ってなるのに近いかな(わかる人にしかわからない)私は八愛でも八犬伝モチーフ話でもオリジナル浜路(浜路姫じゃない方)に当たる子とラブラブするルートを辿らなかったので、現代もの書く時はがっつりオリジナル浜路とラブラブさせるんだっ…て決めてるんだ!
・しのはまに関してはだなあ、綺想の影響もあってか信乃は浜路には大した愛なんぞ抱いてなかった、って思うのよねやっぱり。でも、そう思うのは……それが私のわがままでしかなくてもやっぱり何て言うか、可哀想よね。信乃に対しても、浜路に対しても。フィクションの登場人物にこんなこと思うのは間違ってる? それが所詮、妹的扱いに過ぎない愛情だとしても、信乃にとって結局のところ邪魔だったとしても、喪ってから気付く愛や恋も、世の中にはごまんとある。だからほんの少しでもいい。希望を抱かせてほしい。それがどんなに儚い願いであっても。
・……って綺麗に書いたけどどーせどーせ信乃は浜路のことなんか好いてなんかいない(やさぐれ)ふんっふんっ このね、この「どうせ」って気持ちがどうしても信乃にはつきまとうから、私信乃好きじゃないんだナアって思うのね。

・さて二次作品の信乃についてなど語ってみんとす。女装設定の為か、よく女にされる可哀想な犬士である。女装設定って難儀ですねぇ〜〜〜(笑) あっははは!!! 同じ女装カテゴリにいるはずの毛野ちゃんはむしろ男って設定が強く通されるのにね。あんなにどう見ても女の子にしか見えないるい智においてもそうだし。信乃は女の名前だし、昔女装をしていた設定、かつ主人公であるところから、物語の都合上女として扱われやすく、逆に、信乃と同じく最初は女姿で登場するはずの毛野は、対牛楼において女から男への転身が非常に鮮やかなので男としてとられるのかも。で、私は、信乃女設定には正直飽きてるので「またか…」とげっそりします。信乃を男子として扱ってやってください。
・あ、あと、なぜ美少年なのだ! なぜ美少年なのだ!! 別に大して容姿が美しい描写があるわけでもなくむしろ身なりに気を遣ってるかどうか怪しいのに。これも主人公補正というやつかそうか。優遇されているのかそうか。
・さすがに主人公なので、二次作品の信乃(及び孝の人ポジション)はこれでもかって言う程いるんですが、さてそんな二次で好きな信乃はサト8のシノ、るい智の花鶏で、まあぱっと浮かぶのはこの二人……と言うか二作品ですね。特にサト8のシノはふざけんな可愛いと思わず暴言かましてしまうほど好きです。あー。うん。二次で一番好きなの、サト8のシノなんだろうなあ…。それと人形劇・新八犬伝の信乃も好き。あれは良い信乃ですね。あれこそホント主人公って感じ。しのはまもラブラブだしね。うん。イイ! それと、さっきプライドが高い云々書きましたけど、るい智の花鶏がまさしくそれですね。
・マンガ版の伏の信乃も好きですねえふつくしい。あと、私の持つ信乃のイメージに一番近いのって、ぴんく先生の信乃も勿論なんだけど、もしかしたらTHE八犬伝の信乃なのかもしれないです。うん、あれも好きな信乃だなあ。
・好きじゃない信乃はごめんだけど異聞の信乃です。単純に、主人公って点がムカつくよね(ものすごい暴論)
・自分の信乃について、は、信乃のキャラページにも書いた覚えがありますがキャラデザがほんと全然定まらなかったですね…今はすごく好きです。すごく、ってほどでもないかもだけど、ぱっつん好きだからかも。二次の信乃はポニテがすごく多いので、私もそのセオリーに従いました。いやそのセオリー知ったのはだいぶ後になってからなんですけどね。

 犬田小文吾悌順 / いぬた・こぶんご・やすより
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・体が大きくて優しい、人が良くて力持ちキャラクターの典型と言ってもいいでしょうか。まあ私の勝手なイメージに過ぎないのですが。あまりワルな感じに描かれることは少ないと思います。
・けど実質はワル……違うなヤクザっていうかプチヤクザっていうか……なんか変なこと書いてるな。任侠の人ですよね。と言ってもワルじゃなくて、もがりの犬太倒したり、若い衆の喧嘩を仲裁したり、並四郎助けたりとか、……あ、うんやっぱ基本良い人だ。具体例が豊富な分、現八より良い人だな。きっと涙もろくもあるだろう。きれいなジャイアン(性格的な意味も含む)ってかんじ。
・一応相撲取りと言うこともあって(職業じゃないけど)やっぱ体がでかいイメージ。ところで自分の小文吾は色黒で描いてますが……本文に即すると「色白」なのである。最近気づいたよね! すいません! すいません! イメージ優先でデザするとこうなるんだよ! そう、色黒ってイメージがあったからだよ。何でだろうね。でかい人は色黒って固定観念?

・船虫との二度の接触とかあさけのロマンス(何)とか、こういうどちらかといえば木訥な人が色恋のおうわさが多いってのがいかにも〜って感じでそそりますね。弟姫もいけいけゴーゴー!な攻めタイプのお姫様で、小文吾は結構たじたじっていう妄想をよくしてますね。この二人の話はすぐ書けそうだなー。大きいものと小さいものの組み合わせスキーとしては、この二人は身長差カップルにしたいと思ってるのー。っても弟は、一番下の子だけど発育は結構いいんだよね。
・もがりの犬太を、殺すつもりがあったのかなかったのか定かでないけど、父から戒めを受け乱暴を悔いる程には、ある意味自分の強さを厄介なものだと感じているような気がする。喧嘩の仲裁に行くなど和をとりなそうとするところも、房八に最後まで手をあげなかったのも、小文吾の優しさであり、強さや力への柔順な抵抗を感じる。そういう、本当は強いけどその強さを嫌い封印している的な人はやはり好きなキャラクターなので、好きです犬田先輩つきあってください(またか)

・毛野とのエピソードの印象から、やっぱり面倒見がいいんだろうなあって思う。あと犬士の中に身内がいる(親兵衛)ってのもそのイメージを強くさせる。保育士さん……字面の印象から言うなら保父さんとかやってても不思議じゃないなあ。50の質問では大工って書いたけど。
・ああそうだわ毛野とのことを書かないとね。毛野とのカップリングが昔から強いですね。でもこれはかつてネタでもちょろっと書いたけど、別にそこまで惹かれるってわけじゃない。実は。イヤ好きっちゃ好きなんですけどね。そこがあったからこそ毛野と小文吾が好きってわけではない、っていう。毛野は小文吾には随分依存してるだろうけど小文吾はさほどでもない感じ……というのはまさに二次創作的私見であって、お嫁さんにするって言うくらいなんだから小文吾の方もそこそこ覚悟はあっただろう。一目置く、と言うか。考えてみりゃ相当のインパクトだしね。
・……そういえば親兵衛と毛野は年下の二人……年下と縁があるのね小文吾。大角とも後で親戚同士になるしね。

・二次作品でもイメージが固定しているかと思いきや結構二分される犬士である。二分と言うのは、原作のイメージに近い兄貴系か、あるいは逆の弟・妹系かである。多分「悌」と言う徳が兄弟仲がいい、兄を大切にする、等の意味を持つからだと思われる。ンマア原作でも現八の乳兄弟における弟なので(ただし、しょーび一ヶ月しか離れてない)弟キャラでもありではあるが。
・そんな二次作品で好きな小文吾は、そうだなー。大体どの小文吾も好きなんですよね。二次小文吾で一番厚遇されてるのは文句なしでサト8のブンゴだと思う。サトミとのノマカプ萌えおばさんとしては彼はかなりお気に入りだ。異聞の小文吾も結構好きですし、よしむら八犬伝の小文吾も毛野との絡みが笑えて好き。TBS八犬伝の照英さん演じる小文吾はぴったりのイメージでしたねえ。M&O八犬伝の小文吾も巨漢なところがぴったり。やっぱ小文吾はこうでなきゃね〜なんて思ってました。
・先に書いたちょっとだけワルっぽい要素、が入ってる小文吾と言うとBLIND GAMEのヤスか。彼も好きですね。サト8のブンゴもそうだけど。
・自分の小文吾はぴんく先生&THE 八犬伝の小文吾に完全に影響されてる感じです。口調なんか特にね。本当はこんなじじくさい口調でもないんだろうけど。別の小文吾作れって言われたら多分江戸っ子な感じにするかな。落語で言うとこの熊さん辺り。でも落語の熊さんのイメージに近いのは現八だな…私はね
・さて脱線したので戻すと、結構異色なセンでは新逆八犬伝アウトカラーズの小文(こあや)と文吾かな。二重人格。るい智ではこよりですが、彼女の小文吾との関連は全然気づかなくていろいろやられたー! って思いました。巧いなあと思ったですよ。名前も呪いも。考えてみたら主人公の智つまり毛野にあたるひとで一番毛野と関連付いてるのは小文吾だもんな。そら特別扱いな感じにもなるね。

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