もじろぐ2 −伏姫、カプ萌えを大いに語る−

別に絵でネタおこしする程のものでないネタ
もしくはキャラデザが出来上がってないひとが登場するようなネタ
大抵はしょうもないネタ 全ては管理人の徒然に書かれた産物
文字だけってさむいですとても ええとても
それでもここはろぐだから ものおきだから
心の広い方はどうぞお楽しみください
トップのお約束通り、時代設定とか背景とかは考える方がナンセンス
ゝ大様もとい大輔がひどい扱いだったり、ノマカプBL百合について言及しておりますので
苦手な方はお帰りになった方がよろしいです。

登場人物:八房・玉梓・伏姫・大輔(ゝ大法師)



八房「わふ? わん! わんわん!」
玉梓「ん」
玉梓「あそこにおるのは憎き仇の息子ではないか」
伏姫「あら、つまり大輔ですわね。大輔〜!」
大輔「ふ、伏姫さま……」
伏姫「お久しぶりですわ。まさかの文字ろぐで初登場なんて、やりますわね。
   初登場でお父上の切腹シーンに遭遇してしまった不運ぶりをあますところなく発揮した感もありますわ、感心感心」
大輔「ふ、不運……」
玉梓「あー言っておくが別にその不運は私の呪いでないぞえ」(これといって明確な描写が出てないし)
伏姫「まあ! 天性のものなんですのね! すごいですわ! どうあっても逃げれませんわ^^!」
玉梓「んーでも子々孫々を対象にしとるから読者の読みによっては呪いかもしれんけど」
玉梓「それはともかく、呪いではないが愉快じゃのー、私の仇よせいぜい苦しむがいいわ、ぷぷぷ」
大輔「くっくう……怨霊めえ……」
玉梓「イヒヒヒヒヒヒ」
八房「ぐるるるるる〜〜〜わんっ! わん!」
伏姫「すばらしいですわ! 大輔の間の悪さ、不運さ、不憫さは八犬伝イチですわね!
   確か「爆笑八犬伝」でも間の悪い男と書いてありましたわ!」(※1)
大輔「ひ、姫様……もう少しフォローしてくだすっても……」
伏姫「しませんわよ? だって大輔は私のこよなき讐ですもの」
大輔「ひぎィッ!!」ザクザクッ
玉梓「おーお前そんなこと言うたのか……」
伏姫「バイオレンス伏姫でぇっす☆ てへっ☆」
八房「わふっ!」
大輔「しっ! しかし! 今筆者が読書中の、小谷野敦氏の八犬伝ファン必読の名著「八犬伝綺想」では!
   八犬伝の主人公はこの私! なんですよ!
   今や多くの八犬伝愛好家からこの説は支持されているのですぞ!」
伏姫「マア最終的には金碗姓になりますからね犬士達は」
玉梓「言われてみればだな」
大輔「どうだ怨霊! まいったか!」
玉梓「今の台詞私じゃないぞえ。それともお前の使う「怨霊」にはこいつも含まれとるんか」
大輔「アッ」
伏姫「大輔……ひどい……よよよ」
大輔「ちっちがっ!! おのれ怨霊! 揚げ足を取りおって!」
玉梓「えーだって私一言主の神性帯びとるし……」
伏姫「こら! いけませんよ大輔! そんな小さいことでぷりぷりしていたら!」
大輔「はっ……すみませんっ! 姫様!」
大輔「しかし今一度言わせてくださいませ伏姫様。

   私は……この長大な物語である八犬伝の真の、真の主人公なのです!」



大輔「ふ、ふーんて……な、何故そのようにしらけるのです!」
玉梓「だってのう。私や八房でさえこのぺえじではキャラクターデザインがあるというのに」
伏姫「ふふっ! 大輔、あなた未だにキャラデザされてないんですよ♪」
大輔「んなっ!!!」
玉梓「ないからもじろぐが初登場なんじゃろ」
伏姫「普通に八犬伝好きな方からしてみれば犬士達が主人公に決まってますしね〜」
大輔「な、ならば伝家の宝刀……!!!
   私は! 伏姫様の夫としてもとられられていて!
   それが今や八犬伝界の常識になってもいるのですよ!?

   つまりノマカプですよ!? ノーマルカップリング! 男女!
   このBLがばっこする八犬伝界において貴重なノマカプ成分です!!」


間。


玉梓「うわー……」
八房「わふう……」
伏姫「うわー……」
玉梓「これだから男は……」
伏姫「えんがちょな感じですわ……」
八房「ぐるるるる」
大輔「あれぇーーっ!?」
大輔「おかしい! このぺえじの筆者はノマカプ厨という調べがついているというのに!!」
伏姫「それ、それなんですけどねえ」
伏姫「ノマカプ好きのはずが、不思議なんですけど、わたしとあなたのカップリングにびっくりするほど萌えないんですって!」
大輔「なんとー!?」
伏姫「だいたい何でもノマカプ出しとけば萌えるとでも思って? 冗談じゃありませんわよ」
大輔「ひっ! 姫様顔がこわっ!!」
伏姫「いいですか大輔。腐女子、およびオタ女子は男と男、男と女、そんな記号に過ぎないものに萌えるんじゃございません。
   記号では表しきれない 関係性 に萌えるんです」
八房「わふっ!!」
玉梓「わあ太字……」
大輔「な、何を仰っておるのか……」
伏姫「つまりは!!! あなたみたいに男と女だからさあ萌えろと言うのは!!!
   実に即物的な意見で腐女子の、せばめて言うならばノマカプオンリー萌えの!!
   その神髄のなんたるかをちっとも理解していないッ、野暮天だと言うことですわ!!!」
八房「わふわふっ!!!」
玉梓(八犬伝関係なくなってきとる……)
玉梓「えーと資料によると、筆者は、大角雛衣夫妻が宇宙で永遠で、
   しのはま、山林夫妻を始めとした犬士および犬士の縁者のカップリングは普通に好き、
   あと八姫とのそれぞれのカップリングはいつか小説を書きたいくらいには好きで、
   特に大角と鄙木姫の話を書くまで死ねないと豪語しておって」
八房「わんわんわふっ」
伏姫「ふふっ、そうね八房」
玉梓「ぶっちゃけると大輔とのカプより八房とのカプの方がおいしい。
   もっと言えば伏姫と玉梓の百合。……うっげーえんがちょ〜〜〜」
伏姫「あらあらそんなこと仰らなくても〜」
玉梓「だーれがお前なんかと。しっしっ」
伏姫「でもほら腐女子ってよく敵同士絡ませて萌えてるじゃないですか。仲の悪いライバル同士とか」
玉梓「あーあるある」
伏姫「なるほどこの八犬伝という物語は! 怨霊・玉梓つまりあなたと、
   姫神にして犬士の太母たる伏姫つまり私の壮大な百合の可能性を秘めていると言う!!
   すばらしい! 見た目BLに見せかけて、これは百合ですわよ百合!!!!
   これこそ! 馬琴さまが作品に込めた陰微の一つに違いありませんわ!!!!!」
玉梓「うげーまーたユリトピアとかいいだすんかお前は」(→参考
伏姫「第一、私と大輔のノマカプ萌えなんか次元の違う話ですわよ?
   そもそも私大輔と結婚なんて知らなかったですし」
大輔「うぐっそこを突かれると……」
伏姫「なーのにお節介にも富山上って八房殺して、あげく私を誤射して死に至らしめますし?」
大輔「うっ、ううっ!!」
伏姫「まあどっちにしろ死のうと思ってたんですけど! 第一ですね、妻だの何だの言ってますけど、
   大輔は私の地位を引きずりおろすことしか考えてなくてもっとえんがちょな感じですわよ。たとえば〜〜」
大輔「うわああああああッ!!
   私はッ! 私はッ!
   もうこんな会話聞きたくなぁいッ!!!」
八房「わうわうわんわんっ!! ぐるるるるるる!!!」
伏姫「ふふっ八房は大輔のことが本当にだいっ嫌いね♪ まるでまっすぐにいこう。のマメタロウみたいよ♪」(※2)
玉梓「そら誰も自分殺した奴のこと好きじゃなかろうに」
伏姫「と言うことは〜」
玉梓「言うことは?」
伏姫「私も大輔のことぉ……


   だぁいっきらぁい☆



 ――その時、遙か遠い向こう側で男の叫び声が上がった――



玉梓(こいつ……ことによると……あいつにとっては私より怨霊なんじゃなかろーか……)
伏姫「そろそろ節操なくなってきたのでこの辺で♪」
玉梓「……何がやりたかったんじゃこのもじろぐ」
伏姫「大輔がとかく不憫ということを言いたかったんだと思いますわ♪」








おそまつさま でした。
どうも、ゝ大様と伏姫に本当に萌えない筆者です。
多分あの、私の八犬伝でだけだと思うんです! ええ! ごめんねゝ大様! 玉梓とのフラグを立てすぎた!
でもこの二人、萌えようにも、原典でもエピソード不足〜のような〜。
うーん八房との方が絶対萌えると思うんですよね〜(しらんがな)

■注釈■
※1「爆笑八犬伝」(シブサワ・コウ/光栄)の第七章「いい物語はわき役から」において
ゝ大法師は「間の悪すぎる男」と評されている。
うん、悪いよあなた。悪い。

※2 まっすぐにいこう。
きら先生の雑種犬・マメタロウとその飼い主の郁ちゃんが主人公の漫画「まっすぐにいこう。」のこと。
マメタロウ(通称・マメ)とその恋犬・はなこを始めとしたわんこ達、
マメの飼い主の郁ちゃんとその彼氏・秋吉、友達の直・たけし達の周りで起きるエピソードを綴った不定期連載漫画。
マメタロウは郁ちゃんの彼氏である秋吉のことをライバル視している一方で、ご主人の恋の行方を見守って陰ながら支えている。
犬が主役の漫画ではちょうちょうおすすめのマンガです。文庫本で15巻まで出てます。また新しい話やらないかなあ…
アニメ化もされてて主題歌はaikoでしたよ、ほほっ! aikoだったから読んだんだよねこれ。
多感な高校一年生の頃に読んだ漫画なので、ある意味私の原点としていろいろ影響受けてます。

inserted by FC2 system