○八犬伝をおいかけて - 八犬伝関連作品紹介ぺえじ○

○かてごり○
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【その他・ちょっと八犬伝ぽい or 八犬伝ネタあり!作品】


【その他・ちょっと八犬伝ぽい or 八犬伝ネタあり!作品】
・私が「八犬伝ぽい!」とか思ったもの、二次作品未満のもの、振り分けるのが難しいもの。
・八犬伝が元ネタのキャラクター名や設定など、いわゆる「小ネタ」があるもの。
かなりざっくりです。こじつけとも言われるものが多分出てくる 詳しくは凡例をご覧ください。

 
ももいろクローバー「未来へススメ!」(2009・ハッピーミュージックレコード)
・ちょいちょいどころかしょっちゅうこのぺえじのネタの元ネタになったりしてるアイドルグループ・ももいろクローバーZの無印時代のインディーズセカンドシングル。
・歌詞に仁義礼智忠信孝悌が全て出てくる。ただしこじつけ、というか完全に当て字ですねな使い方もあり。「信じる」に「正義」に「忠誠」はまだわかる、「愛する仁(こころ)」もギリギリ、「愛される礼(よろこび)」からあやしい、「智」「悌」が「きずな」なのは完全に当て字で、きわめつめが「運命の孝(いたずら)」 どうして「孝」にいたずらと当てたのか、作詞者に問いただしたい・笑 作詞はyozuca*さんで私も好きな音楽クリエイターチームのPeak A Soul+に所属しておられる方でした。
・まだ和風アイドルと言う売り出しだった頃で、この曲も三味線や尺八など取り入れられていて和なテイスト。歌詞を見ないと仁義八行の存在はわからないけれど、一般の方でも仁義八行の知識は大体八犬伝からと言う方が多いと思われるし、和風アイドルだったことも考えるとどこかで八犬伝を意識していたことは十分に考えられる。かも。今でも和風の要素結構取り入れてるけどね~
・歌詞も読んでみると、全体的に友情をテーマに歌っていて、仲間達と力を合わせて「いつか いつか辿り着ける 夢に描く場所」(=安房)を目指しているところなんか、とても八犬伝的。「迷わずに進めばいい 風を切り 光の矢を放て」なんて最初のフレーズはどことなく角川映画八犬伝を思わせる。私の八犬伝ソングの一つ。彼女たちも私の八犬士のモデルのひとつである。
・またZになってからの「PUSH」(2012)にも「仁義礼智」が出てくるが、こちらの「義」は「儀」だったりする。なんでじゃろ。それはわからないけどPUSHもすごく好きな曲でこれも自分内八犬伝ソングの一つ。
参考リンク:歌詞 ブログ「たまきはる」記事
参考ねた:ろぐ6 ももクロ紅白出場決定であらぶったらくがき


ももいろクローバーZ「Z女戦争 / PUSH」(2012・キングレコード)
・↑でも書いているのだけど、一応別項目として分離。「Z女戦争」と両A面で2012年6月に発売。画像はPV収録DVD付き初回盤Bバージョン。
・ロッテ「爽」CMソング。PVと歌詞から察するに、ロンドンオリンピック応援歌でもあったよう。
・二番の歌詞に「仁儀礼智博愛」と登場。「義」ではなく「儀」なのがよくわからないが、安西信一氏の著書「ももクロの美学~わけのわからなさの秘密~」(2013年)でもももクロの特徴の一つである歌詞や映像、パフォーマンスにおける「引用」の一覧で「PUSH」の引用は「『南総里見八犬伝』 ※あるいは儒教の五徳・五常」と書いている。から、やっぱり仁義礼智と聞くと一般の人には八犬伝なんだな、と思ったり。ところで五常なら「信」が来るべきだけど、「博愛」はフランス革命からの引用か。先の本の第四章で安西氏は「儒教とフランス革命的な啓蒙思想とのハイブリット化として評価されるべき」と書いている。
・難しいことはおいといて。「諦めない!」や「負けたくない!」を連呼する歌詞が力強い。負けられない戦いに挑む者たちへの応援歌であり、戦い続ける者たちを歌った曲でもあると思うので、自分内八犬伝ソングとして強く推している。多分ももクロで一番聴いてる曲かも。
・PVの衣装で五人それぞれ夏菜子→仁 しおりん→儀 あーりん→礼 杏果→智 れにちゃん→博愛 と書かれたボクサー風パンツ?を履いてるのもある意味八犬伝的デザインかも。メンバー中最も冷静で周りのことよく考えてる杏果が「智」ってところが嬉しいなぁ(*´ `)←杏果推し
・ついでに書くと「Z女戦争」は自分内芳流閣ソング……^^(これ参照)
参考リンク:歌詞 PV(スターダスト公式チャンネル。視聴できます)
参考ネタ:犬でもわかる!八犬伝の呪いのしくみ(引用)

TOKYO FM制作「NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE」(2006~2013・NISSAN)(2013年7月現在放送中)
・日曜午後5時から好評放送中のTOKYO FM制作のラジオドラマ。JFN全37局ネット。
・ごくごく普通であくまで平均的な40代の安部礼司(あべ・れいじ)がトレンドの荒波に揉まれる姿と、それでも前向きに生きる姿、そして仲間たち・家族たちとの絆も描いた勇気と成長のコメディ。ターゲットとする年齢層は30代・40代で、主に80年代~90年代のポップスがよく流れている(ツボな選曲と呼ばれる)なかなかの長寿番組で、現在シーズン7放送中。番組関連グッズが出たり、公開録音、イベントなど大きいこともやってる。シーズン1からのリスナーとしてはこんなに続くと思ってなかったのでびっくり。
・登場人物の一人に南総サトミと言う派遣社員がいる。もちろん「派遣」=「派遣伝」で、「八犬伝」をもじっているのである。彼女にひっかけて館山城が番組内で登場したこともあり。しかし名前だけであとは特に八犬伝らしいことはない。出身は熊本県だし。
・シーズン2のみのゲストキャラクターと思いきや、最近よく再登場するようになった。主要登場人物である飯野君との関係がどうなるのか、リスナーは動向を注目している。
・日曜の午後五時は安部礼司タイム。聴きながらついったで呟いたりとかしてます。あとカリヤーです! 刈谷かわいい
参考リンク:「あ、安部礼司」公式サイト


宮藤官九郎・脚本「あまちゃん」(2013・NHK)(2013年)
・NHK2013年度上半期、朝の連続テレビ小説第88シリーズ。NHK総合とBSプレミアムにて月曜~土曜に放送。
・東京では地味で根暗で向上心も協調性もない高校生だった主人公・天野アキは、母・春子の故郷・岩手県の北三陸に訪れ、祖母・夏に憧れ“海女さん”となる。史上最年少の海女として活躍していく内に、アイドルになりたいと東京に憧れる美少女・足立ユイと共に地元の“アイドル”としても成長していく。人気脚本家・宮藤官九郎が故郷の東北と東京を舞台に描く人情喜劇!
・第二部に当たる東京編に登場するアイドルグループ「アメ横女学園」はファン投票による人気によって厳正なる階級制度が敷かれており、そのトップ8人のことは「アメ女八賢伝」と呼ばれて、CD・DVDのジャケット等を飾っている。番組公式サイトではロゴも見ることが出来る。
・おそらく「アイドル八犬伝」と犬士女体化の「貞操婦女八賢誌」を組み合わせたパロディなのかと思われるが、キーパーソンである鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子さん主演の作品(「探偵物語」「Wの悲劇」等)のパロディが作中で見られるので、角川の「里見八犬伝」(1984年)がパロディ元になってるのかも。またエキストラ参加の撮影が館山市で行われたのも八犬伝との縁……?
・放送開始の第一週目からがぶりついて一日二回は見てるくらいの大好きな朝ドラにまさかの八犬伝ネタ! 東京編始まって不安があった第一週ののっけからテンション上がりましたありがとうクドカン!
・思えばクドカンは「木更津キャッツアイ」などもあるし千葉県ネタが好きなのかも。ちなみに2013年春のM&Oの八犬伝を観劇した際は「こんなに大変な作品をよくやろうと思ったなあと色んな意味で感心した。俺だったら玉5つ目くらいから始めちゃうかもな。1コ目からは無理だ」と日記に書いている。5つ目から始まるクドカン八犬伝見てみたい!
参考リンク:「あまちゃん」公式ホームページ

「ネットゲーム90 蓬莱学園の冒険!」(1990-1991・遊演体)
・生徒数10万人を越える超巨大学園「蓬莱学園」の生徒となり、一年間を過ごすプレイバイメール。プレイバイメールとは「郵便やインターネットなど通信媒体を用いて遠隔地のプレイヤー同士が遊ぶゲームの総称」のこと。テーブルトークRPG(TRPG)のようなもの……だと思います。
・NPCキャラクターに「八仙」と呼ばれる、「仁義礼智忠信孝悌」を象徴する8人のヒロインが登場する。彼女らは各々不幸な生い立ちであり、「肩に傷を持つ若武者らしき少女八人」と描写されている。
・しかしプレイバイメールという閉鎖的なメディアであるゆえか、八仙のことは頑張って調べたのだけど、はかばかしい情報は得られなかった…。そもそも「八仙」という名称はプレイヤーの間でついた名称だったりする。キャラクターの名前などは八犬伝ぽくはない。しかしどうみても芳流閣の戦いのようなこともやっているのだ。詳しくは参考リンクにあげたブログ記事を参照されたし。
・八犬伝の他にも封神演義、水滸伝、ほか様々なオカルトが複雑に絡み合った、一口には理解しにくい設定に基づいた壮大な学園ドラマになっている。この学園を舞台に小説、TRPG、ゲームソフト、ドラマCDなどが作られた。むしろこれらの作品の方が有名みたい。
・続編のTRPG「蓬莱学園の冒険!!」の自分のキャラクター設定のパラメータに「仁義八徳」がある。他にも「陰陽」「五行」「生活態度」があってこれによってキャラクターが性格づけされる。
参考リンク:蓬莱学園と八犬伝と黄雷のガクトゥーン(ブログ「たまきはる」内記事)


「黄雷のガクトゥーン ~ What a shining braives」(2012・Liarsoft・R18)
・南仏にあるマルセイユ洋上学園都市。そこに現れた学園最初の転校生、自称72歳の思弁的探偵部部長にして雷を操る男ニコラ・テスラと、銀貨30枚で買われた彼の助手の女子生徒・ネオン・スカラ・スミリヤ、二人の一年間の活躍を描く。ライアーソフトスチームパンクシリーズ第6弾。
・舞台や設定など、上記「蓬莱学園の冒険!」が元ネタになっている。シナリオ&総監督の桜井光先生は遊演体のメンバーだったため(遊演体はライアーソフトの前身)
・学園都市を統治する学生組織「統治会」を構成する六人とネオン、そして物語後半に登場するメイザースにはある「共通項」があり、全部で八人なのでどことなく八犬伝的、元ネタに基づくなら「八仙」的である。痣に相当するのが「黄金瞳」であろうか(メイザースには顕現してないけど)また、統治会メンバーには性別を偽っている人物がいたりするところもちょっと八犬伝ぽい。
・個人的な配役を書くと、ネオン:荘助 エミリー:信乃 ジョウ:小文吾 ナイチンゲール:親兵衛 ベルタ:毛野 ヴァルター:現八 ライヒ:道節 メイザース:大角 って感じ。テスラはゝ大様かしら。伏姫はスミリヤって感じ。いや、逆かな。逆だと思います。
・また第二章でロボという大犬にネオンが攫われていくところはちょっと伏姫と八房を彷彿とさせた。勿論これは私のこじつけ。ロボの元ネタはシートン動物記の狼王ロボです。
・私の創作八犬伝はこのスチームパンクシリーズに大きく影響されて出来た作品なので、元ネタが八犬伝をモチーフにしていることを知れてかなり嬉しかったり。スチパンシリーズは女性人気が高いシリーズですが一応男性向けR18ソフトなのでご注意を。
参考リンク:蓬莱学園と八犬伝と黄雷のガクトゥーン(ブログ「たまきはる」内記事)
スチームパンクシリーズ第6弾「黄雷のガクトゥーン」公式ページ(R18サイトなのでご注意ください)
参考ねた:もじろぐ3(玉梓の例題)


八犬伝ぺえじトビラにモドル

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