○八犬伝をおいかけて - 八犬伝関連作品紹介ぺえじ○

○かてごり○
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【マンガ】
八犬伝を漫画化したもの。作家のオリジナル要素が加わっているものもあるが、原典要素が多いもの。

 
碧也ぴんく「八犬伝」(コミックス全15巻 角川書店 1991~2002年・文庫全8巻 集英社 2004~2005年)
・八犬伝原典準拠の漫画で最も読まれているだろう作品。幾多の雑誌休刊を乗り越え十年以上の時をかけ、打ち切りや未完の未来を辿ることなく堂々完結した最高傑作。もしかしたらヘタな抄訳や小説よりよっぽど読まれているのではないかというくらいメジャーな漫画である。「八犬伝界隈における司馬遼太郎」くらいの影響力はあると私は断言する。おそらくこれを超える八犬伝リライトは過去にも未来にもあるまいと思う。そう思ったうえで私は私の八犬伝リライトを書いているし、各々自分の八犬伝があると思うのだが。
・犬士それぞれの人間性をここまで掘り下げて描き、キャラクター(性格)を固定させ、心理描写に力を置いた方はぴんく先生が唯一で、至高である。まだ読んだことのない方は本当に損しかしてないと思うので、是非一読して欲しい。しかしながら、ここからが重要なことなのだけど、それがあまりに素晴らしい訳、リライトであるため後世の八犬伝ものは「これぴんく先生のパクリやろ!」と言うものが正直盗作レベルでかなり存在しており、それに当たる度幻滅してしまう。「追随を許さない程の出来の作品があると、それに倣ってしまう」と言う悪例を感じずにはいられなくなる。というのもまたこの作品が優れているということの悪い意味での証左になったりするわけで。ジレンマだね!
・あとオリジナル展開、描写がさらっと入っていてそれを原典にもあると思っちゃったりもするよね、危なっかしいよね、まあ自分のことなんだけどねw 私の八犬伝の原点はこの作品なので、時々「これ原典にあることだよね、ぴんく先生のオリジナルじゃないよね」と焦って確認したりします。
・文庫はちょうど8冊でそれぞれ犬士達が表紙なので揃えて持っておくと見栄えが良い。コミックス版15巻の最後の表紙は伏姫と玉梓なのでふせたま好きの私が歓喜しますね……玉梓が救われる最後が私の八犬伝観に一番影響を与えていると思います。本当この作品に出逢えて良かったなあ。
・自分は文庫もコミックスも全部持ってます。大切な宝物。コミックス版には文庫未収録のカラーマンガもあったりするので、是非手に入れて読んで欲しい。毛野の話が泣けるのよ(´;ω;`)
参考リンク:わたしと八犬伝 ぴんくの王国(ぴんく先生のHP。八犬伝について詳しく書かれています)

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